【日常】諸行無常を感じるとき。
そういえば、7月1日よりアナログチャンネルでは、左端にデカデカとカウントダウンのテロップが出るようになりましたね。
普段はもうアナログ放送は観ていないのですが、アンテナは残しているので、アナログ最後の日をこの目で見届けたいと思います。
それにしても、左端っていくらなんでもヒドいですよね。字幕とか、まる被りだし……。
引っ越し以来ずっとお世話になってきたアンテナが不要になるまでのカウントダウンだと思うと、諸行無常を感じずにはいられません。
諸行無常といえば……。
先週より我が家の裏庭の夏椿が咲き始めました。
夏椿というのは、あの「平家物語」冒頭《祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす》にでてくる「娑羅双樹」のことです。
娑羅双樹といえば元々は仏教説話の中で語られる花ですね。「涅槃図」にも描かれています。
お釈迦さまが涅槃に入った臥床の四辺にあったという、四双八本の沙羅樹は、お釈迦さまが亡くなると、枝がおおうように上にかぶさり、葉が白く変わって、時ならぬ白い花が咲き、たちまちに枯れ、さながら鶴の群れのごとくはらはらと散ったといわれています。
夏の早朝に清純な白い花をつけ、夕には土の上に落ちる花のその潔さがなんとはかなきことか……。
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