【帯/012】帯BOXの整理:羅織りの帯の魅力
夏帯は素材自体いろいろあるのでタンスを眺めているだけでも楽しいのですが、なかでもその織自身の美しさで魅了されるものがあります。
その代表は、何と言っても「羅」でしょう。
捩り織という面倒な織り方にも関わらず、織物としては歴史が古く、4世紀には本格的に日本に伝わってきたようです。
羅は正倉院裂と呼ばれる正倉院に残る古い裂のひとつでもあり、古典染織の研究と復元につとめた喜多川平朗さんは、正倉院裂の羅の復元にも取り組み、昭和31年に重要無形文化財「羅」の保持者に認定されているそうな。
わたしが持っている羅の名古屋帯は、大叔母から譲っていただいたものですが、こんな素敵な羅織が自分のタンスのなかにあるなんて、なんて幸せものなのかしらん。
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